2010年個人的アニメベスト5覚書き

新年も明けたんでこれだけは書いとかないと。2010年個人的アニメベスト5。

1.四畳半神話体系
四畳半神話大系 第1巻 [Blu-ray]

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湯浅政明監督の作品は「カイバ」の時は余りに眠くなってついていけずに挫折したが、これは森見登美彦原作力中村佑介のキャラデザ力が相まって見事にハマった。鬱屈した思考回路を持ちながらもバラ色の大学生活を送ろうともがき、恋を追いかけ、結局失敗する「私」というのも大好物な展開であった。特に第1話のテニスサークルのくだりは自身の思い出とマッチングして大変おいしい酒を飲ませていただいた。そうだよなぁ、、そうだよなぁ!と。

「成就した恋ほど語るに値しないものは無い」

最後までとことん”分かっている”アニメ(原作)だった。
明石さんは2010年のベストヒロイン賞を授けたい。

2.パンティー&ストッキングwithガーターベルト
Panty&Stocking with Garterbelt 特装版 第1巻 [Blu-ray]

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こんなキャラデザで大丈夫かなと思いつつもGAINAXだしグレンラガンメンバーだし観ない訳にはいかないと観て納得。あのスカっとトロける内容はあれぐらいデフォルメされたキャラデザでないと耐えられる物ではなかった。どこかの誰かが似たようなことを言っていたが、一般的な美少女ヒロインはその処女性故に誰の物にもならないが、これは圧倒的な美少女ビッチで有るが故にむしろ誰の物にもなり得ない。そこが自分を含めたオタクを惹き付けた最大の要因に思える。そして、そういう魅力を確立したからこそ、ストッキングが誰かのものになってしまいそうになる「第17話 ゴースト〜ダテンシティの幻〜」は強烈だった。あれで今年のベスト1はパンストで決定だろう、と思っていたのだが、最終回のCパートで脳みそが爆発したのでこの位置になった。

3.劇場版 機動戦士ガンダム00-A Wakening of the Trailblazer-

水島監督の好む思想と自分の好む思想は相容れないのなのだなぁと確信した作品だった。

  • 他者と分かり合おうともがき、分かり合えてしまうのが水島ガンダム
  • 他者と分かり合おうともがくけど、結局分かり合えないのが富野ガンダム

だと思う。自分は後者の方が好きだ。人は基本的に分かり合えないが、それでもあがいてしまうその姿が美しい。しかし、そんな思想的な違いを飲みこまんとする凄みがこの劇場版にはあったように思う。1st,2ndと決定的に違ったのはやはり人間の枠を越えた敵の存在だろう。しかも既存のガンダムのような人間同士の戦いを経ているからこそ、その枠を越えた存在が出てくる事に壁を突き破った面白さがある。あとは結論が自分好みでは無かったというだけで、ガンダム映画としては”逆襲のシャア”の次点を与えてもいいくらいの興奮を味わう事ができるものだった。

4.映画 プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!

今までプリキュアを観てきてよかったなぁと思えた作品。ちょっとしたキャラが出てくるだけでいちいち楽しい。
キュアホワイトキュアブラック仮面ライダーでいうところの1号ぐらいの貫禄がそろそろ出てきたのではなかろうか。
スプラッシュスターは出るたびに来年は出てくるのかと不安な喜びがある。
プリキュア5は相変わらず空気を読まない説教が始まるのが素敵。
フレッシュ組はブッキーが出てくれるだけでイエローハートが祈りのしるしである。
あとはハートキャッチ組のえりかにハートをキャッチされてもう何も言う事は有るまい。
しかし、この作品の最大の魅力はなんといってもEDである。特にBD版は必見だ。
初代の白黒がEDが「あーげっちゅ!」と言っていたのから人類はここまで進化したのかと感無量である。
ありがとうプリキュア

5.WORKING!!
WORKING!! 1 【完全生産限定版】 [DVD]

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この世に「ボコデレ」という新ジャンルを確立した記念すべき作品である。
2010年のベストヒロインは四畳半の明石さんだが、歴史に残るヒロインはまひるであろう。
後半からの展開は神がかっていた。




以上ベスト5だが、2010年はここ数年と比べて良作が多かった印象。特にQ2,Q4は毎週観ないと気が済まない作品が多くて大変だった。

などなど、枚挙にいとまが無い。
2011年は青少年保護育成条例に負けずにこの勢いを保ってくれたら最高だと思う。
あとは数は増えたが名作と呼べる程のものが生まれなかった印象の劇場作品が息を吹き返してくれる事を願う。